ミッドサマー【映画】

MIDSOMMAR
2019年 アメリカ
アリ・アスター監督
フローレンス・ピュー、ジャック・レイナー、ウィル・ポールター、ウィリアム・ジャクソン・ハーパー、ウィルヘルム・ブロングレン、アーチー・マデクウィ、エローラ・トルキア、ビョルン・アンドレセンほか

今年も札幌ステイで初滑りを楽しんできた。
初日はテイネ、2日目はキロロ、3日目は札幌国際。
夢のように楽しい3日間だったが、気温が高くて雪は重め。
札幌国際のゴンドラで一緒になった地元のおじさんが、パウダースノーを期待するのが年々難しくなってきている、とぼやいていた。

おそるべし、地球温暖化現象。

さて、温暖化といえばトゥーンベリさん、トゥーンベリさんといえばスウェーデン、スウェーデンといえばAmazonプライムで観た表題の映画。

MIDSOMMAR.jpg

ダニー(ピュー)は、大学で民俗学を研究する恋人のクリスチャン(レイナー)とその仲間が計画した調査旅行に同行する。彼らが出かけたスウェーデンの村では、90年に一度開催される特別な夏至祭がおこなわれることになっていた。沈まぬ太陽。美しい花々。陽気に歌い踊る人々。一見、ユートピアのような村だが……

なんとなくディカプリオの『ザ・ビーチ』(ダニー・ボイル監督、2000年)を思いださせるストーリーだが、思いっきり居眠りをした『ザ・ビーチ』とちがって、147分、一気に鑑賞。

ポイントは設定に普遍性があるところ。
こういう独自のルールに基づいて運営されるコミュニティは世界じゅういたるところに存在している。
なんなら、お隣の家族にだって、びっくり仰天なルールのひとつやふたつ、あるのがあたりまえだろう。
で、本作には、そのルールにカルチャーショックを受けたアメリカ人の恐怖体験が描かれているが、視点にさほどの偏りがないところが好ましい。

映像については安っぽい感じがなきにしもあらずだが、まあ、ホラー映画らしいといえばらしい気もする。
ダニーがクリスチャンとその仲間たちからちょっと面倒くさがられているという設定も見事で、見方によってはハッピーエンドともとれる結末もなかなか良かった。

アリ・アスター監督の前作『ヘレディタリー 継承』(2018年)もぜひ観てみなくては。

ところで、たったいま、村の老人のひとりを演じていたのがビョルン・アンドルセンだったことを知った。
ビョルンといえば、『ベニスに死す』のあの美少年。
どのおじいちゃんだったんだろう?

これはもう一回観なくちゃ、だね。

大通公園のホワイト・イルミネーション
IMG_2928.JPG
三年ぶりにミュンヘン・クリスマス市も開催されていた

この記事へのコメント

ごみつ
2022年12月26日 23:08
こんばんは。

「ミッドサマー」!ご覧になったんですね。
これ素晴らしい映画だとは思ったんだけど、色々と不愉快極まりなくて、「あの村、やっつけてやる!」と鑑賞後にいきまいたりしてました。(笑)

ビョルン・アンドレセンは、丘から投身自殺しちゃったお祖父さんですよ!顔つぶされたりしちゃった人。( ;∀;)

「ヘレディタリー」も同じく不愉快きわまりないので、是非是非。こっちも最後はセレブレーションです。
Balkan
2022年12月27日 08:28
ごみつさん、こんにちは!
コメントありがとうございます♪

これ、たしかにめちゃめちゃ恐ろしい村の話ではあるのですが、アメリカ人とイギリス人の若者の上から目線にもしっかり恐ろしいものがあって、そのあたりがおもしろかったです。

そうか、やはりあのおじいちゃんがビョルンだったのですね!
なんか、ものすごく深い意味を感じさせる配役かも……

なるほど、『ヘレディタリー 継承』も不愉快きわまりない作品なのですねw。楽しみだわん♪