パラレル・マザーズ【映画】

MADRES PARALELAS
2021年 スペイン/フランス
ペドロ・アルモドバル監督
ペネロペ・クルス、ミレナ・スミット、イスラエル・エレハルデ、ダイアナ・サンチェス=ギヨン、ロッシ・デ・パルマ、フリエタ・セラーノほか

連日熱戦がつづくFIFAワールドカップ・カタール大会。
今夜からベスト8の戦いがはじまる。
泣いても笑ってもあと8試合。
できればすべてライブで観たいので、今日からカタール時間で過ごそうかと思っている。

14:00 起床、ヨガ、掃除洗濯
15:30 朝食
16:00 仕事
18:00 昼食
19:00 仕事
22:00 スイミング、入浴、買い物
23:45 おやつ
00:00 サッカー観戦
03:00 夕食
04:00 サッカー観戦
06:30 仕事
08:00 就寝

いやあ、朝の3時に晩ごはんって、ちょっと自由すぎないか、わたし……

さて、サッカー観戦の合間に観にいったのが表題の映画。

MADRES PARALELAS.jpg

39歳のジャニス(クルス)と17歳のアナ(スミット)は、出産を控えて入院した病院で同室になり、同じ日に女の子を出産する。歳の差はあるが、それぞれの事情でシングルマザーとなったふたりは、電話番号を交換して退院する。その後、ジャニスはセシリアと名付けた娘を父親である恋人アルトゥロ(エレハルデ)に合わせたところ、「自分の子どもとは思えない」と言われる。心無い言葉に腹を立てつつも、なんとなく気になってDNA検査を受けると……

あらすじに書きかけたとおり、「赤ちゃん取り違えもの」ではある。
が、それとからめながら、べつのストーリーが静かに語られていて、どちらかというとそっちがメインだったりする。

スペインでは、フランコ独裁政権下に虐殺されてどこかに埋められた人(表向きは行方不明者ということになっている)の遺体を掘り起こして、DNA鑑定で身元を特定しようという動きがあるようで、アルモドバル監督もそれを支持しているらしい。
本作もジャニスがアルトゥーロに行方不明になった祖父に関する調査を依頼するところから物語がスタートする。
が、何しろ新米ほやほやのシングルマザー、しかも取り違えの問題が勃発ということでそれどころではなくなっていく。

歴史的なことに関して、とくに詳しい説明はない。
スペイン人にとっては言わずもがなの常識なのだろう。
が、ジャニスが歴史にまったく関心をもたない若いアナに腹を立てるシーンがあって、スペイン人にとっても遠い昔の話になりつつあるのかもしれない。
でも、そうやってぼそっとつぶやいて、あれはいったいどういう意味だったんだろうと考えさせるあたりは、さすがアルモドバル監督。

大事なことは小さな声でぼそっとつぶやくようにしよう。

あと30分ほどでクロアチアvsブラジルがはじまる。
Balkanとしてはもちろんクロアチアを応援するが、予想は1-3でブラジル。
今大会のブラジル、調子いいんだよねえ……

というわけで、本日の写真は1998年にザグレブでゲットしたクロアチア代表のメモパッド
IMG_2879.JPG
この年開催されたフランス大会でクロアチアは3位になった。
やだ、もう24年もまえの話じゃないの……

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