エルヴィス【映画】

ELVIS
2022年 アメリカ
バズ・ラーマン監督
オースティン・バトラー、トム・ハンクス、オリビア・デヨング、ヘレン・トムソン、リチャード・ロクスバーグ、ルーク・ブレイシー、ナターシャ・バセット、デイヴィッド・ウェンハム、クルビン・ハリソンJr.、ゼイヴィア・サミュエル、コディ・スコット=マクフィーほか

映画館では基本的に飲食をしないのだが、シネマイレージカードを作って以来、上映時間に応じてたまったマイルを、飲み物に交換することがある。
でも、ふたつのことを同時にできないどんくさい私は、映画がはじまると飲み物のことはすっかり忘れてしまう。
で、映画が終わって場内が明るくなったところで「あっ」と思いだして、ぬるいコーラや、冷えたコーヒーを無理やり飲むことになる。
いやまあ、べつに無理に飲まなくても、というか、無理に交換しなくてもいいんだけどね。

さて、マイレージといえば、一気に159マイル稼いだ表題の長尺映画。

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ミシシッピ州テュペロの貧困家庭に生まれ、ブラック・ミュージックに出会い、スターダムにのしあがり、人気絶頂で謎の死を遂げたキング・オブ・ロックンロール、E・プレスリー(バトラー)と、そのマネージャー、トム・パーカー(ハンクス)の腐れ縁の物語。

本作、タイトルは『エルヴィス』なのに、エルヴィスの影がミョーに薄い。
エルヴィスといえば見る者をちょいと不穏なキモチにさせる(=ドキドキさせる)タイプのシンガーだが、バトラーのエルヴィスはいたって健全。
歌唱シーンはさておくとしても、それ以外のシーンのエルヴィスが奥ゆかしすぎる。
薬漬けになって、プリシラに逃げられるような人にはまったく見えなかった。

そんなこんなでトム・ハンクスが演じたパーカー大佐が主役みたいなことになっているのだが、そのパーカー大佐の描き方にも、疑問を感じた。
なんだか水戸黄門に出てくる悪徳商人みたいな感じなのだ。
もはやエルヴィスに同情するしかない展開。
でも、そんな単純な話ではないような……

いろいろ工夫を凝らしてはいるが、味付けが濃すぎて素材の味がわからなくなった料理みたいな作品だった。

プレスリーを花にたとえるとしたら
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大輪のカンナという気がします

この記事へのコメント

ごみつ
2022年07月22日 22:31
こんばんは。

おお、「エルヴィス」見に行かれたんですね。
私は大いに気に入りましたが、Taeさん的にはちょっとイマイチだったみたいですね。

トム・ハンクス演じるマネージャーの大佐との関係については、ちょっと説明不足な感じがありましたよね。wikiとか読むと、確かにかなり問題ありの人ではあったみたいですが、相互依存みたいな関係だったんじゃないかっていう気もしました。

あとプリシラとの関係もあんなきれいごとじゃなかったみたいですね。

やっぱり伝記映画っていうのは、存命の人とかいると色々と難しいのでしょうし、エルヴィスくらいのカリスマスターだと完璧に演じきるのは難しそう。

ジェームズ・ブラウンの映画も、チャドウィック・ボーズマンがめっちゃがんばってたけど、やっぱなかなかジェームズ・ブラウンを演じきるのは難しいですよ、迫力が全く違ってました。(;^ω^)
Balkan
2022年07月22日 23:15
ごみつさん、こんばんは!
コメントありがとうございます♪

私にとっていちばんの残念ポイントは、エルヴィスのすばらしさより、気の毒さが際立っていたことかな。それが狙いなのかもしれないけど、後味が悪かったです。

『ジェームス・ブラウン~最高の魂を持つ男』も映画館で観たのですが、私はあっちのほうが好きです。あまりよく覚えていないけど、ドラマ部分に見応えがあったような……
思い起こせば『ジャージー・ボーイズ』は実にうまくまとまっていたなと感心させられます。