オフィサー・アンド・スパイ【映画】

J'ACCUSE
2019年 フランス/イタリア
ロマン・ポランスキー監督
ジャン・デュジャルダン、ルイ・ガレル、エマニュエル・セニエ、グレゴリー・ガドゥボワ、メルヴィル・プボー、マチュー・アマルリック、アンドレ・マルコンほか

昨日は葉山の神奈川県立近代美術館でアレック・ソスの写真展を楽しみ、ひさしぶりで海辺を散歩してきた。
美術館前の一色海岸は、逗子や鎌倉に較べてちょいと不便なせいか、人出もほどほどでいい感じだった。
足だけつかってプチ海水浴気分を味わったが、海開きしたばかりだというのに、水温が高くてびっくり。
なんだか8月末の残暑の海みたいだった。

ほんものの8月末には、いったいどんなことになっているんだろう……

さて、ほどほどの人出、といえば表題の映画。

OFFICER AND A SPY.jpg

1894年、ドイツに軍事機密を流したスパイ容疑で逮捕されたユダヤ系のフランス陸軍大尉アルフレド・ドレフュス(ガレル)の終身刑が確定し、フランス領ギアナ沖の離島に送られた。ところが、あらたに諜報部を率いることになったジョルジュ・ピカール中佐(デュジャルダン)が、ドレフュスの無実を示す衝撃的な証拠を発見する。ピカールは上官に対処を求めるが……

原題『J'ACCUSE(私は告発する)』は1898年1月13日付のフランス紙〈L'AURORE〉に掲載された作家エミール・ゾラの公開書簡のタイトル。
この歴史的冤罪事件にゾラが深くかかわっているのはつと有名な話で、もちろん本作でも語られる。
が、本作の主人公はあくまでもピカール中佐。
あらすじだけ読むとなんだかちょっとピカールの英雄譚みたいだが、そのあたりはさすがポランスキー監督、一流のサスペンス作品に仕上げている。
とにかく語り口の切れ味がいいし、監督自身のあれやこれやが重なることも、スリルを高めている気がする。(監督もワンシーン出演している)

そして、ラストのピカールとドレフェスのすっとぼけたやりとりがすごくいい。
あの会話の嚙み合わなさって、すごくいろいろなことを物語っていると思う。

というわけで、とてもおもしろかったのだが、シネシャンテの人出はほどほど……というかすいている……というかガラガラだった。
『トップガン マーヴェリック』とセットで観ると楽しい作品なのに、不思議だなあ。

ほどほどの人出の一色海岸
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写真展もほどほどの人出でした
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この記事へのコメント

ごみつ
2022年07月11日 20:52
こんばんは。

これドレフュス事件の映画か作品なんですね!ポランスキーだし、いずれ絶対見てみようと思います。

昔、プチ・エミール・ゾラブームだったことがあって(つっても「居酒屋」と「ナナ」しか読んでないけど)、その頃みた「ゾラの生涯」っていう映画でこの事件の事を知りました。

もっと詳しく知りたいです。興味津々~。(*´з`)
Balkan
2022年07月12日 01:48
ごみつさん、こんばんは!
コメント、ありがとうございます♪

おお、ごみつさんは『ゾラの生涯』をご覧になっているのですね。
私も見てみようかと思っているところです。
本作はピカール中佐が主役の話なので、ゾラについてはサクっと触れるだけなので余計に興味をそそられました。
私も居酒屋とナナくらいしか読んでいないけど、なんかゾクゾクしますよね、ゾラの小説。