ベルファスト【映画】

BELFAST
2021年 イギリス
ケネス・ブラナー監督
カトリーナ・バルフ、ジュディ・デンチ、ジェイミー・ドーナン、キアラン・ハインズ、ジュード・ヒル、コリン・モーガンほか

半袖日和がつづく東京を離れて、川場スキー場(群馬)でスノーボードを楽しんできた。
やわらかな日差しのもと、シャバ雪に板をとられながら汗だくで滑っていると、名残は尽きないが今シーズンの雪遊びはこれにて終了だな……という気分に。

で、ラスト一本、トップからボトムまでノンストップで滑ることにした。
帰りのバスが出るのが16時20分なので、15時40分にはあがりたかったが、思いのほか時間がかかり、ボトムに着いたのは15時50分!
すでに誰もいなくなった更衣室で猛然と着替えて荷づくりをして……

あの日、発車間際のバスにあたふた乗り込んできたみっともないオバサンは、何を隠そうこの私です。

さて、バスに乗り込むといえば表題の映画。

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1969年の北アイルランド、ベルファスト。9歳の少年バディ(ヒル)はしあわせな日々を過ごしていた。しかし、8月15日、プロテスタントの暴徒が彼が暮らす町のカトリック住民への攻撃をはじめ……

ケネス・ブラナー監督作。
『オリエント急行殺人事件』『ナイル殺人事件』につづくがっかり三連発を期待して(?)観にいったのに、なんと、おもしろかった。
ただし、私が心を動かされたことには、監督が私と同い年という事実も大きくかかわっていると思う。
気がついたときには、「私が9歳のとき、ベルファストの9歳の子はあんな感じだったのか……」というちょっと不思議な感慨を胸に美しいモノクロの画面に見入っていた。

サンダーバードやチキチキバンバンは一気に50年前に連れ戻してくれたし、バディがお兄さんと一緒に観るテレビの映画がまたじんわり懐かしいものばかり。
その親近感と東京とベルファストの物理的な距離のねじれが、なんとも不思議で楽しかった。

北アイルランド問題については、その後、映画や音楽を通して断片的に知るようになったが、複雑すぎてあまり理解できていない。
で、本作には、一連の紛争の火種ともいうべき事件が描かれている。
ま、断片的な知識がひとつ増えたというだけで、問題の理解の一助になったとは到底言えないが、9歳の自分とたぶらせながら見たせいか、いつになく身近に感じられたかも。

バディの両親が美男美女でかっこよかったし、最後、バスに乗り込むシーンもせつなくてすてきだった。

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春だねえ……

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