クレッシェンド 音楽の架け橋【映画】

CRESCENDO
2019年 ドイツ
ドロール・ザハヴィ監督
ペーター・シモニシェック、ダニエル・ドンスコイ、サブリナ・アマーリ、メディ・メスカー、ビビアナ・ベグローほか

私が通っているプールに名物じいさんがいる。
いわゆる教え魔というやつで、コースエンドで休憩する初心者を見つけるとすかさずレクチャーを始める。
私もかつて指導を仰いだことがあるが、ちょっと……いや、かなりウザかった。

とはいえ、私が長い距離を泳げるようになったのは、ある意味、じいさんのおかげだ。
じいさんにつかまるのがいやで、休まずに泳ぐようになったからだ。
最初のころはなかなかの苦行だったが、そうこうするうちにコツをつかみ……

いや、それが狙いだとしたら、相当な名コーチです。

さて、苦行といえば表題の映画。

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世界的に有名な指揮者エドゥアルト・スポルク(シモニシェック)のもとに、紛争がつづくパレスチナとイスラエルの若手音楽家でオーケストラを編成しコンサートを開くというプロジェクトのオファーが舞い込む。「なぜドイツ人である自分が?」と首をひねりつつも引き受けることにしたスポルクは、オーディションで選んだ若者たちとともに、南チロルで3週間の事前合宿に臨むが……

1999年に指揮者/ピアニストのダニエル・バレンボイムが文学者のエドワード・サイードとともに設立したウェスト=イースタン・ディヴァン管弦楽団の活動にインスパイアされた作品とのことだが、本作は完全なフィクション。
ただ、テーマであるユダヤ人とパレスチナ人の対立については、どちらかといえばバレンボイムの考え方(パレスチナ寄り)に沿うかたちで描かれている。

邦題にあるとおり、対立関係にある両者が音楽を通して和解していくという話だが、なかなかの退屈映画だった。
好物のオーケストラものということで観にいくことにしたのだが、ストーリーはありきたりだし、演奏シーンは盛り上がらないし……
そんなこんなで、音楽が民族の架け橋になるとはまったく思えないまま、デクレッシェンドで終わってしまった。

思えばこの手の退屈に遭遇するのはいつもドイツ映画な気がする。
『ニューヨーク 最高の訳あり物件』『はじめてのおもてなし』に感じた大いなる退屈を思いださずにはいられなかった。
何事も決めつけはいけないが、「ドイツ映画みたいに退屈」みたいな慣用句があっても不思議はない気がする。

ドイツ映画3本立てとかって、相当な苦行になりそう。
そうこうするうちにコツをつかむのかもしれないけどね。

写真は映画帰りに買ったユニクロフラワーのバラ
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購入から3日経ってもこのみずみずしさ!
一束(3本)390円とは思えないクオリティです。

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