パーフェクトマン 完全犯罪【映画】

UN HOMME IDÉAL
2015年 フランス
ヤン・ゴズラン監督
ピエール・ニネ、アナ・ジラルド、アンドレ・マルコン、ヴァレリア・カヴァッリ、ティボー・ヴァレンソン、マルク・ハルベ、ロラン・グレヴィルほか

夜更けになんとなくテレビをつけたら『野田ともうします。』(NHK)のシーズン2をやっていて、思いっきりハマってしまった。
初放送は2011年とのことだが、こんなすてきなドラマの存在を知らずに10年間ぼーっと生きていた自分が(しかもシーズン2からハマる自分が)、なんだかとても情けない。

さて、情けないといえば、主人公のある情けない行動に深い共感を覚えた表題の映画。

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小説家志望のマチューは、アルバイトをしながら書いた作品を出版社に送っているが、まったく相手にしてもらえず悶々としている。そんなある日、バイトで死んだ老人の部屋の片づけをしていて一冊の日記を見つける。1950年代にアルジェリアで戦ったフランス人兵士がつづったもので、彼はそれを自作の小説『黒い砂』として出版社に持ち込む。出版された作品は各方面から高い評価を受け、マチューは時の人となるが……

『ブラックボックス 音声分析捜査』がミョーに気に入ったので、Amazonプライムで観ることにしたヤン・ゴズラン監督、ピエール・ニネ主演のサスペンス作品。
ストーリーも演出も、良く言えばオーソドックス、悪く言えば平凡だが、サスペンスとしての見応えは『ブラック~』以上だったかも。
緊張感がひたひたと押し寄せてくるあたりは、パトリシア・ハイスミスのリプリー・シリーズさながらだった。

ピエール・ニネの独特な雰囲気と繊細な演技は、本作でもサスペンスに厚みをあたえていた。
ニネが出ていないゴズラン監督の作品、『バーン・アウト』(2017年)や『CAGED 監禁』(2010年)はどうなんだろう?
いずれ確かめてみなくては。

ちなみに私が共感した情けない行動とは、編集者からかかってきた原稿の催促の電話に、「あとちょっとで終わります」と真っ赤な嘘で応えるところ。
ちょっとどころじゃないのに「あとちょっと」みたいなことを言ってしまうあの心理って、いったいなんなんだろう?
まあ、こんなところで懺悔してもしょうがないが、自分で自分の首を絞めるだけなのについつい嘘をついてしまう気持ちがものすごくリアルに伝わってきて、非常にサスペンスフルだった。

さて、懺悔といえば、函館北斗のビジホのレストランでなんとなく食べたこのザンゲ……じゃなくて、ザンギ。
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これまでに私が食べたザンギのなかで、5本の指にはいるおいしさでした。

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