ブラックボックス 音声分析捜査【映画】

BOÎTE NOIRE
2021年 フランス
ヤン・ゴズラン監督
ピエール・ニネ、ルー・ドゥ・ラージュ、アンドレ・デュソリエ、セバスチャン・ブドルー、オリヴィエ・ラブルダンほか

先週は新函館北斗駅前のビジネスホテルに2泊して、函館七飯スノーパークとニヤマ高原スキー場を滑ってきた。

今季3度目の北海道スキー、往復の移動に飛行機ではなく新幹線を利用してみた。
飛行機なら羽田から函館までは1時間だが、新幹線だと上野から新函館北斗まで4時間かかる。
ただ、上野に出るのが便利なこともあって、自宅からゲレンデまでの所要時間は飛行機とあまり変わらない。
ことによると短いくらいだ。
乗り換えも楽だし、座席も広くて快適だし、“新幹線で北海道スキー”は全然アリだ。

その北海道新幹線、2030年には札幌まで延伸されて、倶知安にも駅ができるんだとか。
となると、千歳空港からのアクセスに難があるニセコもぐっと便利になる。
でも、不便さゆえの魅力(かすかに残る秘境の風情)が消えていくのがちょっと心配で……

いや、そんなことより、8年後の自分の体力の心配をしろって話です。

さて、飛行機といえば表題の映画。

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ヨーロピアン航空が導入した新型旅客機がアルプスに墜落、乗客乗員316人が死亡する。航空事故調査局のフライトレコーダー、通称“ブラックボックス”の解析がはじまるが、本来、担当するはずだった音声分析官マチュー(ピエール・ニネ)は、別の事故の調査で上司ポロック(ラブルダン)ににらまれ、担当を外される。ところが、その後まもなくポロックが突然姿を消し、マチューが跡を引き継いぐことに……

『イヴ・サンローラン』でセザール賞を受賞したピエール・ニネが、粘り強さが身上のオタク系音声分析官を好演している。
“隠された真相”については比較的早い段階で推測がついてしまうし、音声分析捜査のあれこれについてもさほどの驚きはない。
それでも、サスペンスとしてきっちり楽しめたのは、ニネのマチューに説得力があったからだろう。
ニネのもつ独特の雰囲気が奏功して、マチューの人となりがナチュラルかつパワフルに伝わってきた。
で、マチューみたいなメンタリティの持ち主は世の中に絶対必要だし、きちんとリスペクトされるべき真のヒーローだとしみじみ思える良心的な作品に仕上がっていた。

それだけに結末(マチューの行く末)にはちょっとびっくりした。
これがハリウッド映画なら、ああはならない気がする。

それにつけても大型旅客機を墜落させたあの行為には、得体の知れぬおそろしさがある。
あれにかかったら、飛行機も新幹線も、ひとたまりもない。
いやはや、どうすればいいんだ、私の北海道スキーは……

函館七飯スノーパーク、この日のゲレ食は駒ケ岳ポークの生姜焼き
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ゲレンデには都合3つのレストランがあるが、私のナンバーワンは、北海道駒ケ岳がきれいに見えるこのピークカフェです。

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