モーリタニアン 黒塗りの記録【映画】

The Mauritanian
2020年 アメリカ
ケヴィン・マクドナルド監督
ジョディ・フォスター、ベネディクト・カンバーバッチ、ジェイリーン・ウッドリー、ザッカリー・リーヴァイ、タハール・ラヒム、サーメル・ウスマーほか

山から雪だよりが届きはじめて、そわそわと落ち着かない今日このごろ。
今シーズンはスノーボードだけでなくスキーもやろうと思っている。
これを二刀流と言っていいのだろうか?
なんとなく気が引けるのは、たぶん、大谷さんのせいで二刀流の敷居が高くなってしまったからだ。
お酒と甘いものが好きなだけで二刀流を名乗れていた時代が、ちょっとだけ懐かしいです。

さて、スキーといえば、スキー好きで知られるあの女優が主演している表題の映画。

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(公式サイト)

モーリタニア人のモハメドゥ・スラヒ(ラヒム)は、9・11の容疑者としてCIAに身柄を拘束され、キューバにある米海軍のグアンタナモ湾収容キャンプに移送される。が、起訴も裁判も行なわれないまま3年が過ぎていった。人権派の弁護士ナンシー・ホランダー(フォスター)は、この事態を不当な拘禁ととらえ、政府を訴えるべくスラヒに手記を書くことを勧める。いっぽう、テロリストに“正義の鉄槌”を下したい政府は、モハメドゥを起訴して死刑判決を勝ち取るべくスチュアート・カウチ中佐(カンバーバッチ)を送りこむが……


ジョージ・W・ブッシュ政権がテロへの関与が疑われる者に対しておこなった残虐行為の代名詞にもなっているグアンタナモ湾収容キャンプ。
そこに拘禁されたモーリタニア人と彼の弁護を担当した女性の14年が描かれている。

スキー仲間の(?)ジョディ・フォスターは役にぴったりでとてもかっこよかったが、なんだかモヤモヤする作品だった。
原因はグアンタナモにおけるスラヒの描写。
嘘っぽいとまでは言わないが、一面的で奥行が感じられない。
スラヒの獄中手記どおりに描かれてはいるのだろうが、客観の視点が欠けているのだ。
たとえば、ラムズフェルド国防長官が特殊尋問を許可するにいたった経緯が、ほとんどまったくといっていいほど語られていないこと。
テロリストに対するアメリカ国民の憤りについては多少触れるものの、それと民主主義を標榜する国が”拷問”をおこなうことには相当な飛躍がある。
その大問題にしっかり踏み込んでこその社会派サスペンスではないだろうか?

とモヤモヤしながら空を見上げると……
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なんだかサスペンスを感じる夕焼けです

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