TOVE/トーベ【映画】

TOVE
2020年 フィンランド/スウェーデン
ザイダ・バリルート監督
アルマ・ポウスティ、クリスタ・コソネン、シャンティ・ローニー、ヨアンナ・ハールッティ、ロバート・エンケル、カイサ・エルンスト、ヤーコブ・オールマン、エーヴァ・プトロほか

すわほー♪
われらがヤクルトスワローズが日本シリーズ進出を決めた。
でも、今シーズンのクライマックスシリーズはコロナ対策とやらで延長戦ができず、「9回コールド引き分け」というなんとも残念な幕引きになってしまった。
10年に一度あるかないかの快挙なのに、感動しそびれてモヤモヤしているスワローズファンは、私だけではないと思う。

日本シリーズは例年どおり12回まで延長するし、決着がつくまで9戦はやるとのこと。
今度こそ、きっちり感動させてもらいたいなあ。

さて、感動といえば、ヒューマントラストシネマ有楽町で観た表題の映画。

TOVE.jpg
(公式サイト)

第二次世界大戦下のヘルシンキ。画家のトーベ・ヤンソン(ポウスティ)は、気分転換のつもりで「ムーミントロール」の物語を紡ぎはじめる。戦後、爆撃でほとんど廃墟と化した部屋を借りて画業に打ち込むが、絵は売れず、著名な彫刻家である父親ヴィクトル(エンケル)や、保守的な美術界とのあいだにできた溝は深まるばかりで……

描かれているのは、ムーミンの作者、トーベ・ヤンソンの30~40代にかけての話。
ストーリーは仕事と恋を中心に展開していくが、それほどドラマティックなことが起きるわけではない。
にもかかわらず、久しぶりで号泣してしまった。
トーベの気持ち――彼女が何に違和感を覚え、どんな物足りなさや寂しさを抱えているか――がとても丁寧に描かれていて、思わずぐっときてしまったのだ。
とにかく、バリルート監督のビジョン(トーベの何を描きたいのか)がはっきり伝わってくるし、“ムーミン誕生秘話”にしなかったところが本作最大の魅力という気がする。

アトスを演じるシャンティ・ローニーは、どう見てもスナフキンっぽかったけどね。

というわけで、図書館に寄ってトーベ・ヤンソンの短編小説集を借りてみたのだが、
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これがおもしろくてびっくり。
トーベ・ヤンソン、ただものじゃないです。

この記事へのコメント

2021年11月17日 23:34
お久しぶりです。
『トーベ』を「ムーミンと思って観にいくと肩透かし」という感想をどこかで読んで、どういう映画なんだろう? と思ってました。
ドラマチックじゃないけど、グッとくるんですね。良いなぁ。
映画館にはまだ行けてないから、DVDになったらぜひ観てみたい。

不特定多数の人がいる密室には、もう二度と行けないんじゃないかと、なんとなく感じている今日この頃。
コロナがめちゃくちゃ怖くて、というわけでもなく、行けないことがすごく悲しいというわけでもなく。
ただ単に、そういうところへ行かない生活に、慣れてしまったみたいです。
もし行くとしたら、映画館が最初かな。
いずれにしても、トーべ・ヤンソンの短編集を読んでみます。

映画と関係ないこともコメントしちゃって、ごめんね。
Balkan
2021年11月18日 12:45
Marin さん、こんにちは!
コメント、ありがとうございます♪

実は私、子供のころアニメでやっていたムーミンは、なぜだか一度も観ていないのです。月日は流れ、40代になって知人の薦めで『ムーミン谷の冬』を読みましたが、正直、さほど感動することもなく……
そんなこんなで、それなりのアウェー・モードで観にいったのですが、「その気持ち、めっちゃわかる!」の連続でびっくりしました。まあ、トーベと私のそもそもの価値観が似ているせいもあるのでしょうが、その描き方に説得力があるところがすばらしい。監督の解釈の深さのあらわれという気がします。

いや、ホント、この2年でいろいろなことが変わりましたが、自分にとって大事なものは何かを見直す機会にはなったかもですね。なんかちょっと、本気を試されている感じでもあります。

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