最後の決闘裁判【映画】

THE LAST DUEL
2021年 アメリカ
リドリー・スコット監督
ジョディ・カマー、マット・デイモン、アダム・ドライヴァー、ベン・アフレックほか

日曜日、ロームシアター京都で川上ミネさんのコンサートを楽しんできた。
さわやかな秋晴れに恵まれたこともあり、13時間の京都滞在中、コンサートの2時間と飲食休憩時以外、ほぼずっと歩いていた気がする。
スマホのアプリによると、32601歩、20・7キロ。
軟弱者の私の足裏に、見事なマメができた。

ちなみに、昔の人はおよそ500キロある東海道五十三次を半月ほどで歩いたという。
単純計算で1日35キロ……

想像しただけでマメがうずきます。

さて、昔の人といえば、TOHOシネマズ上野で観た表題の映画。

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14世紀末のフランス。ジャン・ド・カルージュ(デイモン)の妻マルグリット(カマー)が、ジャンの友人ジャック・ル・グリ(ドライバー)に強姦されたと訴える。ル・グリは合意の上だと無実を主張するが、マルグリットは認めない。最終的に国王に直訴したジャンは、自分と妻の命を賭けてジャックとの“決闘裁判”に臨むが……

事件までのあれこれが、まずはジャンの視点で、つぎにジャックの視点で、最後にマルグリットの視点で描かれている。

女性が強姦やセクハラの被害を訴えることの困難を描いた作品は古今東西いろいろある。
本作もそういう話のひとつと言えなくはないが、それがメインというわけではない。
もちろんはっきり言うわけではないが「#Me Tooにはもううんざりです」みたいな気配さえあって、誤解を恐れずに言わせてもらうと、そこがおもしろかった。
おそらく、このさまざまな事情を俯瞰する描写力こそが、さすがリドリー・スコットということなのだろう。

さすがリドリー・スコットといえば、こだわりの迫力映像も見応えばっちりだった。
とはいえ、戦闘、レイプ、決闘の描写が結構生々しくて、1度だけならともかく、3度見せられると……(以下省略)
思わず、そもそも「3人の視点」にする必要あったのかしらと、こっそり首をひねる失礼な私であった。

そんななか、強く印象に残ったのがベン・アフレック。
事件の背後にうごめく権力争いで重要な役割を果たす酷薄なイカレ伯爵ピエールを、唯一無二の存在感で演じていた。
いや、ほんと、これまでで一番のハマリ役だったかも。

ピエールはあのあとどうなったんだろう?
いずれエリック・ジェイガーの原作ノンフィクション(栗木さつき訳、ハヤカワ文庫NF)で確かめないと。

というわけで、マメをつくりながら歩いた京都の思い出ベスト5を。

第5位
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岡崎〈一番星〉の中華そば

第4位 
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白沙村荘・橋本関雪記念館

第3位 
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寺町京極のスマートコーヒー

第2位
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銀閣寺

第1位 
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夕暮れの鴨川

もちろん
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コンサートもすばらしかったです♪

この記事へのコメント

ごみつ
2021年11月06日 01:14
こんばんは。

おお、Taeさんも見に行かれたんですね!

そうそう、決闘シーンとか強姦のシーンがかなり生々しいので、SNSでもかなり辛かったって書かれてる女性がけっこういらっしゃいました。

リドリー・スコットはけっこう容赦ないので、そのあたりは覚悟して行かないとダメな感じはありますよね。

私はこの「藪の中」形式をかなり楽しめました。
いきすぎたフェミニズム、Me Tooには正直うんざりしますが、性差別がある事は確かでもあるので、テーマとしては現代的で良かったな~って思いました。リドスコ、凄いな。

京都、楽しまれたみたいで良かったですね!!(^^)!楽しそうです。
Balkan
2021年11月06日 08:51
ごみつさん、こんにちは!
コメント、ありがとうございます♪

「これぞ映画」という感じの迫力の映像、さすがリドスコでした。
残酷シーンの生々しさも、中世ヨーロッパの空気を醸すのに不可欠という気はします。
しかし、一番ナイスだったのはキャスティングかも。
ベン・アフレックもマット・デイモンもアダム・ドライヴァーも笑っちゃうくらいぴったりでした。

京都、日帰りだったので欲張って歩きまわってしまったのですが、翌日は筋肉痛で使いものになりませんでした。次の機会は1泊して、のんびり優雅に過ごしたいものです。

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